FXダウ理論の完璧解説

ダウ理論を利用したFXの手法とは

FXを本やインターネットで勉強していくにつれて小難しそうな単語や法則が出てくることがあります。「ダウ理論」という用語も一度はFXの勉強をしている人であれば見たり聞いたりしたことがある人もいると思います。

でも難しそうに見えるFXの「ダウ理論」も実は一度理解してしまえば身について利用できるようになります。
さらにこのダウ理論の法則を利用することはFXの取引を行っていく際の取引の判断材料になる重要なものとも言えます。

管理人もFX初心者の頃にダウ理論を学んでから10年以上が経ちますが、現在もこの理論は必ず念頭に置いてFXの取引を行っております。

それではまずはFXにおけるダウ理論の概要から一緒に確認していきましょう。

FXにおけるダウ理論とは何か?

「ダウ理論」とは、アメリカのジャーナリスト・証券アナリストであったチャールズ・ダウが提唱した為替市場での値動き(価格)を評価するための理論です。

ダウ理論

ダウ理論は株式市場を前提として作られた手法ですが、FXににも応用できる部分は多いため、このダウ理論の手法を柔軟に応用して利用することが可能です。

このダウ理論は<6つの基本原則>から成り立っており、為替レートの動きが分かるチャートという図表を用いながらテクニカル分析を行っていく理論です。

まずは下記が「ダウ理論の概要<6つの基本原則>」です。

1. 平均は全ての事象を織り込む

2. トレンドは3つに分類される

3. 主要トレンドは3段階から成り立つ

4. 平均は相互に確認されなければならない

5. トレンドは出来高でも確認されなければならない

6. トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する

このダウ理論の6つの構成を見ただけでは何がなんだかさっぱりだという人もいると思います。

FXは難しいと考えている人

管理人もFXを始めて間もないまだ初心者だった過去には、「ダウ理論」という壁にぶつかりました。当時はFXを本で勉強していく中でダウ理論がFXの取引で、何となく役に立ちそうだなという感覚しかありませんでした。

しかし今ではダウ理論を元にテクニカル分析したり、エントリーの決断をしたりと役に立つことがたくさんあるので、その時にしっかりと勉強しておいて良かったなと思っています。

現在ではインターネットで気軽に閲覧できる管理人のような個人のホームページやブログにFXの解説が多くある環境なので、時間があれば少しずつでもFXのテクニカル手法など学んでいくのも良いでしょう。

難しいとおもっていたFXを理解したイメージの図

ダウ理論は小難しそうだと最初は思ってしまいがちですが、一度理解すればあとは応用するだけです。
FXにおけるダウ理論と<6つの基本原則>について一緒に見ていきましょう。

 

平均は全ての事象を織り込む

1つ目のダウ理論は、「平均は全ての事象を織り込む」です。

市場価格はありとあらゆる状況が織り込まれて成立されています。
FXの取引における点では、「チャートのみを見ておけば十分」ということとです。

チャートをしっかりと確認しようとしている人

実際株価というものは、経済状況や政策や外交関係、さらには自然災害などといった様々なものの影響を受けて決まっていきます。またこれらの全てを確認していくのは到底難しいです。

しかし、市場で決まる価格が一つ一つの事象(状況)を織り込んでくれているということなので、チャート分析を行うことで全てを分析したということになります。

FXの取引を行っていく際にも「チャート分析」が重要ということがダウ理論でも提唱されています。チャートについてより詳しい解説を見てみたい人は別の記事にありますのでご参考ください。

 

トレンドは3つに分類される

2つ目のダウ理論は「トレンドはたった3つに分類される」です。

ここでいうトレンドとは、流行つまり為替相場の流れということです。この流れはたった3つしかありません。この3つによって構成されています。

①主要トレンド(1年以上~の長期)
②2次トレンド (3週間~数ヶ月の中期)
③小トレンド (3週間未満の短期)

トレンドが現れているFXのチャート

①主要トレンド(1年以上~)は一番大きな流れを示します。そのため長期的な投資を考えている人はこの流れに乗って取引を進めて行くことがおすすめです。

②2次トレンド (3週間~数ヶ月)は①主要トレンドよりは小さい流れになり、また主要トレンドとは逆行する動きを示します。

③小トレンド (3週間未満)はさらに細かい動きを示します。為替レートの上昇と下降を繰り返しながら短い期間で形成されていきます。

上記のように3種類の異なるトレンドが複合的に重なり合っています。FXのダウ理論ではそれぞれのトレンドがどのように動いているかなど意識しながらFXの取引やテクニカル分析を行っていく必要があるということですね。

 

主要トレンドは3段階から成り立つ

3つ目のダウ理論は、「主要トレンドは3段階から成り立つ」です。

1-2で説明した為替レートの大きな流れになる「①主要トレンド」(1番の流れ)において3段階から成り立つということです。

①先行期(1番目に来る流れ)
②追随期(2番目に来る流れ)
③利食い期(3番目に来る流れ)

3段階からなる主要トレンドを表すチャート

①先行期(1番目に来る流れ)は、為替レートが低迷していますが、この先行期の間に一部のプロのFXトレーダーが通貨を買い集めてエントリーをし始めることによってレートが向上していきます。まだ大きな動きとしては現れない状態です。

②追随期(2番目に来る流れ)は、多くの上級トレーダーがレートの上昇に気づき始めます。この流れでさらに多くのトレーダーがFX市場に参入してくることによってレートがより加速していきます。

③利食い期(3番目に来る流れ)は、レートが上昇していることが一般的に注目され始め、一般のトレーダーもエントリーをし始めます。さらにレートは大きく上昇を始めますが、下降もし始めます。
この時に一部のプロのFXトレーダーは値上がりした通貨を売り、または値下がりした通貨を買い戻して差額で儲けています。このように利益を確定していくことを利食いと言います。

以上のようにFXのダウ理論では主要トレンドの中にも3段階の動き方が存在していると提唱されています。

初心者~中上級者であれば、②追随期に安全的で効率の良い儲け方ができると管理人は考えています。
なぜなら、①先行期が過ぎてトレンドが出始めたことを確認してから取引を行えるのでトレンドが逆に動くリスクも少なく、さらに大きな為替レートの動きがあることも十分に期待できるので利益を得ていくことが可能だからです。

 

平均は相互に確認されなければならない

4つ目のダウ理論は、「平均は相互に確認されなければならない」です。

株式で考えられていたダウ理論の場合、工業株平均と鉄道株平均のことを指していました。トレンドが発生しているのならば、この両方の株式にトレンドが発生していることが確認できるはずだということです。

ダウ理論のトレンドが相互に発生しているのか確認している人

これをFX市場で直接的に置き換えて考えることは難しいですが、関連性のある他市場もチェックするべきだということです。
例えばドル円でFXの取引をするならば、日本円に関しては日経平均株価、米ドルに関してはダウ平均株価なども一緒にチェックしておくと良いでしょう。


トレンドは出来高でも確認されなければならない

5つ目のダウ理論は、「トレンドは出来高でも確認されなければならない」です。

この原則の意味は、本格的なトレンドが発生する場合は、出来高も多くなるということです。反対に、出来高がない場合はトレンドは長続きしないということです。

FXの出来高とは取引されている通貨量のことですが、リアルタイムで見ることはできません。こちらも株式で考えられているダウ理論のため、FX市場で例えることは少々難しいです。

通貨とダウ理論の関連性を表す図

為替レートが活発に動いているかどうかを他の指標や指数(TICK回数やプライスアクション)を元に見ることができた場合のみ、この基本原則を意識する程度で良いでしょう。

 

トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する

6つ目のダウ理論の原則は「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する」です。

FXの上昇トレンドと下降トレンドを表すチャート

上の図は上昇トレンドと下降トレンドの為替レートの動きを示しています。
上昇トレンド、下降トレンド各々上がったり下がったりを続ける中で上昇し続けているもしくは下降し続けていることが分かります。これをトレンドが発生している状態と呼んでいます。

為替レートは常に上昇し続けたりもしくは下降し続けているわけではなく、トレンド発生時も上昇と下降が繰り返されています。このように大きな方向性を持って動いていった結果が現れています。

ダウ理論では発生したトレンドは継続されるという考え方ですが、トレンドが終わる時は「転換シグナル」が出た時です。

下記のトレンドの転換シグナルの図で説明していきます。

FXの上昇トレンドのトレンド転換シグナルを表すチャート

この図を見ると、上昇トレンドなので前回の上値もしくは下値よりも上方へ値されなければならないですが、下落てしまっていることが確認できます。その後に持ちこたえることができず、上値と下値の両方が下がっていることが分かります。

上値と下値の両方が下がってしまうことは、上昇トレンドが終わって下降トレンドが始まった、つまり「転換シグナル」によってトレンドが転換されたということです。
下降トレンドの場合はこの真逆です。

このように、FXにおけるダウ理論では、「転換シグナルが発生するまではトレンドは転換されない」ということです。

 

トレンド転換を利用した売買

上記のダウ理論の<6つの基本原則>を利用してFXの取引に応用することが可能です。
それではダウ理論を利用した実際のFXの取引について見ていきましょう。

転換シグナルが現れているFXのチャート

こちらのFXのチャートを見てみると、高値3が高値2の値を上回る事ができなかったことが確認できます。さらに安値2より為替レートが下回った時点で高値と安値の両方の値を下回る切り下げが確定されます。
つまり上昇トレンドの流れできていた動き方が転換シグナルによって下降トレンドへ転換されているということです。

このまま下降トレンドが始まれば高い価格で売却しておくことが望ましいでしょう。

しかし、下降トレンドが始まったからと言って、必ずしも為替レートが下降するというわけではありません。図のリスクシナリオが指しているようにまた上昇する可能性も有ります。

トレーダーの状況によって、下記のようにエントリー方法の仕方は多少変わってきます。
積極的に進めていきたい人は、高値3が出てからすぐに売却を始めることでリスクは高いですが利益が大きくなる可能性が十分にあります。
反対に慎重に進めていきたい人は、安値2よりレートが下回ってから売却をするとリスクが比較的低くなるので安全思考の人におすすめです。

 

チャートからトレンドを見つけよう

次に、FXのチャートからトレンドの流れを実際に見ていきましょう。

チャートを利用した実際のFX取引手法①

トレンドが発生しているFXのチャート

こちらのチャートを見てみると、最初は安値と高値がそれぞれの前回の直近値より上回っておりラインの通り上昇トレンドを形成していることが分かります。

その後、安値3を付けた後の高値3は高値2を上回ることができず、さらに安値4も安値3を上回ることができずに付いています。この時点で高値と安値が下回っている切り下げが確定するため、下降トレンドに転換されたことが分かります。

安値4を下回り安値5の値を付け、その後はどんどん下降トレンドの流れに乗っていることが分かります。

これは安値4を下回った時点が売却のエントリーポイントということになります。
エントリーポイントとは状況に応じて通貨の売却もしくは購入することを言います。

ダウ理論から考えても、高値と安値が切り下がっているため、安値4を下回った時点で売却しておくことは利益を大きくするポイントになっています。
このようにFXにおけるダウ理論でテクニカル分析を行うことで勝率が上がっていきます。

 

チャートを利用した実際のFX取引手法②

転換シグナルと損切りラインが現れているFXのチャート

こちらのチャートを見てみると、大きな上昇と指している主要トレンドがあるということが分かります。その中に中規模の2次トレンドが発生しています。
ここで確認しなければならないのは、2次トレンドが上昇トレンドへ再度転換していくタイミングを理解しなければなりません。

オレンジの線で示されている最初の安値を付けた後、高値を付け、その後は先程の安値よりも高い値で安値を付けています。その後、先程の高値よりも上回り上昇していることが分かります。
つまり高値を超えた時点が転換シグナルであったということです。その後は上昇トレンドに切り替わり、為替レートが上昇していっていることが分かります。

2次トレンドが消滅していくと判断できた時点でエントリーつまり通貨の購入をしていきます。結果的に上昇トレンドに乗って利益が大きくなることが考えられます。
こちらの例でもFXにおけるダウ理論を利用したテクニカル分析を行うことで儲けて行くことが可能です。

 

今後の取引での儲け方とまとめ

上記のようなFXの取引を行う際にも、ダウ理論がテクニカル分析をする指標のインジケーターとして役に立っているということを説明してきました。チャートの動き方は様々ありますが、基本的にはダウ理論の基本原則通りに動いているということが言えます。

ダウ理論を利用しながらエントリーを行っていくことで、効率的にFXで儲けていくことができます。なぜなら上昇トレンドや下降トレンドが転換される際の転換シグナルをチャートの中で見つけることができ、それを目印にFXの取引を進めて行けば良いからです。

道にさまよっているが地図を見ながら読解している人

儲けていく基本の原則として「安く買って高く売る」ことを守ってさえいれば、必ず利益が出てきます。中上級トレーダーになってくると、FXの取引にも多少慣れてきて、ダウ理論を利用して今後もっと効率的に利益を出していきたいところです。

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今回はFXにおけるダウ理論について解説してきました。理解するのが難しいと思われがちなダウ理論ですが、この記事が少しでも各FXトレーダーの役に立てたならば嬉しいです。
チャートやローソク足について詳しく知りたいと思う人は、「5分でわかるFXのローソク足」の記事で紹介しているのでご覧ください。

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